…突然ですが、今回は、
AMラジオの遠距離受信について語りたいと思います。
まず、AMラジオには、FMラジオにはない魅力があります。その1つに「遠距離受信」があります。
夜にAMラジオを聴く時、周波数のダイヤルをいじる(もしくは片っ端から選局する)と、いろんな放送が聞こえてきたり、また、地元の放送のバックでなにやら別の放送らしき音声がきこえたりする…といった経験を味わったことがあるかもしれません。でもこれ、
AMラジオの性質でもあるのです。
↓下の図をご覧ください。(図は小さいので、クリックして拡大してからご覧ください。)

これは、昼と夜のAMの電波の状態の変化を示したものです。
地球の上空には、"
電離層"という電子の層があります。
電離層は電子密度の違いによって、高度の低い方から順に
D層(高度約80km)、
E層(高度約100〜120km)、
F1層(高度約170〜230km)、
F2層(高度約200〜500km)、以上4つに分けられています。
そのうち、AMの電波に影響を与える電離層は、「
D層」と「
E層」の2つです。
昼の場合はAMの電波を弱める性質があるD層が太陽によって活発に活動するため、空中を飛ぶ電波はD層で弱められてしまい、電波は遠くまで飛びません。
しかし、夜になると、D層が活動できずに消えて、今度はAMの電波を跳ね返す性質のある「E層」がむき出し(?)になります。そのためAMの電波はE層で跳ね返り、再び地表へ向かっていきます。
この地表へ向かって行く電波を受信するのが「
遠距離受信」です。
(ちなみに、FMラジオの空間波の場合は、D層もE層もF1層もF2層も突き抜けて宇宙の果てまで飛んでいってしまうため、AMラジオのような遠距離受信はできません。)
<遠距離受信の際の注意点>
(1)遠距離受信は「
空間波」を受信するものだというのは前述しましたが、この「空間波」は「地表波」と違い、常時安定した電波状態を保てるわけではありません。電離層の状態や気温等の気象条件によって空間波の状態は時間毎にコロコロ変わります。
そのため、
不規則な間隔で聴こえにくくなることやほとんど聴けなくなることがあります。
対策としては、
電波状態がよくなるまで我慢するといったところでしょうか…(汗)
(2)また、雑音防止対策やループアンテナ(本体)の置き場所なども重要になってきます。使わない電化製品はなるべく電源を切る。ループアンテナ(本体)はなるべく窓側に置き、方角を調整して受信状態がよくなる場所・方角をさがす。とにかく、工夫を凝らして、遠くの局の放送をなるべくきれいな音で聴けるように頑張りましょう!
<参考〜各地のAMラジオ局周波数一覧>
ここでは、日本国内の民放AMラジオ局の周波数を一覧にしたものを紹介します。参考程度にどうぞ。
(ただし、50kw以上の送信出力で放送している局のみ掲載しています。)
(左から順に、「(局名)…(周波数)/(送信出力)/(コールサイン)」です。)
(1)北海道放送…1287kHz/50kw/JOHR
(2)STVラジオ…1440kHz/50kw/JOWF
(3)TBSラジオ…954kHz/100kw/JOKR
(4)文化放送…1134kHz/100kw/JOQR
(5)ニッポン放送…1242kHz/100kw/JOLF
(6)RFラジオ日本…1422kHz/50kw/JORF
(7)中部日本放送…1053kHz/50kw/JOAR
(8)東海ラジオ放送…1332kHz/50kw/JOSF
(9)朝日放送…1008kHz/50kw/JONR
(10)毎日放送…1179kHz/50kw/JOOR
(11)ラジオ大阪…1314kHz/50kw/JOUF
(12)RKB毎日放送…1278kHz/50kw/JOFR
(13)九州朝日放送…1413kHz/50kw/JOIF
<参考リンク(PCのみ参照可能)>
AMラジオ遠距離受信の部屋…以上、今回はAMラジオの遠距離受信について紹介しました。
…では、今回はこの辺で。以上、笹でした。